ミライ
どうも、ミライです。
今回は、世界中で話題の成分「CBD」を取り上げます。
CBDって、メディアや雑誌でめっちゃ見るやつだ!!
リラックス効果とか美容にもイイって聞くけど、ほんと??
イマイチよくわからないんだよね。。。
イケ女
ミライ
大丈夫ですよ。
この記事を見れば、3分で理解できますから。
Contents
CBD(cannabidiol)ってなんぞ?
CBDとは、植物の”大麻”に含まれるカンナビノイド(生理活性物質)の一種です。
大麻には 140種以上のカンナビノイドを含有しているといわれています。
10〜20年前の文献には、70種類とも書いてあったので、
最近になってかなり研究が進んでいると言って良いでしょうね。
カンナビノイドの主成分は、
「テトラヒドロカンナビノール(THC)」と 「カンナビジオール(CBD)」です。
正確にいうと、THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)とCBDA(カンナビジオール酸)に
熱を加える事で脱炭酸化が発生し、THCとCBDが得られます。
THC は向精神作用を有しているため、服用するといわゆる”ハイ”状態になり、
陶酔作用を引き起こします。
他にも、幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下等をもたらします。
後述しますが、いわゆる大麻として知られてるマリファナには、このTHCを高濃度に含んでいます。
昨今、有名芸能人が次々と大麻取締法違反で捕まっていますが、
それにはこのTHCが多く含まれている、というわけです。
これだけ聞くと、
/
やっぱし、CBDってヤバそう。。。
\
って思いますよね。
安心してください!
CBD に向精神作用はありませんよ!(安○風)
つまり、CBD で”ハイ”にはなりません。
アメリカではホットな成分
アメリカでは2018年6月、
このCBDを有効成分とした医薬品「エピディオレックス(Epidiolex)」が
てんかん薬としてアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Association : FDA)によって承認され、注目されました。
(てんかん:発作を繰り返し起こす脳の病気)
このような背景が影響してか、アメリカにおいては、
CBD入りの食品や飲料は今後も右肩上がりに伸びると予測しています。
CBDって違法?規制はある?
結論から言うと、CBDやそれ関連の製品を持っていたり、
扱っていたとしても違法ではありません。
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
上記の通り、違法扱いなのは「花」と「葉」部分なんですね。
つまり、向精神作用を持たず、大麻草の成熟した茎から抽出された CBD は規制の対象とはなりません。
一方、「麻薬及び向精神薬取締法」では、
大麻の成分であるカンナビノイドのうち向精神作用を有する成分の
化学的合成品を規制しています。
従って、大麻草成分として向精神作用を有する THC や
THCの化学的合成品は規制の対象となります。
このことから、THCが規制のキーなんだ、ということがおわかり頂けるかと思います。
CBDの規制 ー海外事情ー
これは、各諸外国においても同じことが言えます。
アメリカでは連邦法により、大麻を2種類に区分けしています。
・産業用ヘンプ(麻):CBD成分の含有率が20%以上、THC成分が0.3%以下
・違法薬物マリファナ:CBD成分の含有率が10%以上、THC成分が20%以上
一昔前では、”大麻”と一括りにしていたものを、
このように、成分によって品種タイプを分けられるようになったのは、
ひとえに分析技術の発展によるところが大きいです。
その概念を世界中に普及したのが”国際ヘンプ協会”なるところで、
THCの濃度基準を定め、マリファナとヘンプの区別を明確にしました。
ヘンプにあえて「産業用」とつけたのは、
決して怪しいものではない、というクリーンなイメージをもたせたかったから、
だそうです。
製品説明なんかを見ていると、
/
“産業用ヘンプ”の茎と種子のみから抽出しております
\
というような一文をよく目にしますよね。
要するに、「合法だから安心してくださいネ」ってことですね。
CBDの効果性は?
一言でいうと、
「様々な効果がありそう」
というのが最も正しい表現です。
というのも、研究が盛んに行われるようになってきたのも2000年以降と
割と最近なのです。
世界的にはもちろん、日本においても、九州大学や昭和大学など、
薬学関連の大学で研究がされていますが、
臨床試験の事例はまだまだ少ないのが現状です。
なので、あくまでも in vitro 試験(動物試験、細胞試験)によるものですが、
期待される効果を下記に示します。
・抗炎症
・抗ガン作用
・制吐作用
・鎮痛作用
・抗不安作用(臨床データあり)
・抗アルツハイマー病
・美肌
「美肌」に関して少々深掘りすると、
CBDによりβエンドルフィンの分泌が促されます。
βエンドルフィンは”幸せホルモン”や”脳内麻薬”とも呼ばれ、
これにより、皮膚のストレス耐性が向上するとのこと。
/
なんか、うさんくさ、、、
\
と思ったのですが、
ロレアル社が「化粧品及び皮膚科学におけるベータ−エンドルフィン又はベータ−エンドルフィン様活性作用剤の使用」
というタイトルで特許を出されていました。しかも、2006年。
やはり、この手の研究は外資系企業の方がはやいですね。
ポテンシャルの高さが明らかになりつつある
さて、話を元に戻しましょう。
繰り返しますが、上記の効果はほとんどが in vitro 試験による結果です。
とはいえ、CBDは最近騒がれている”オピオイド薬依存”に対して奏効する可能性があると
注目されています。
現に、短期間とはいえ、その効果性が2019年5月にThe American Journal of Psychiatryで発表されています。
上でも書きましたが、様々な研究がなされ、
論文や試験の信頼性が向上しつつある状況です。
ポテンシャルは十分ある、と言えるでしょう。
CBDって安全なの?副作用は?
CBDにおける副作用には以下が確認されています。
・肝機能の悪化(チトクロム P450阻害 )
・眠気
・食欲減退
ただし、2011 年までに行われた動物やヒトでの in vivo および in vitro での研究結果から、
CBD は毒性がなく、心拍数,血圧,体温変化、消化管にも作用を及ぼさず、
精神的な作用も持たないことが報告されています。
また、代謝においても、in vitro の結果ではあるが、
摂取から数日後には、尿や便中に排泄されるとのことです。
100%安心とは言えませんが、
概ね安心と言えるレベルではあるようです。
極論を言えば、果たしてこの世に100%安心と言える成分があるのか、
って話になりますが(笑)
まとめ
CBDについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
まだまだ検討の余地はありますが、
研究が盛んに行われ、ブームになりつつある理由はなんとなくわかりますよね!!
人生100年時代と言われていますが、
やはり健康第一。
医療費が膨れ上がる中、これからは”セルフメディケーション”の時代です。
–自分の健康は自分で管理する–
ちょっと面倒な気はしますが、今回ご紹介したCBD関連製品を試して、
自分にフィットするものを探すということを楽しむことが、
ひょっとしたら、健康への近道なのかもしれませんね。
私も試してみようと思います。
<参考・引用>
・https://agri-biz.jp/item/content/pdf/4667
・繊維型大麻草主成分カンナビジオールを基盤としたメディシナルケミストリー
・カンナビジオールの治療効果とその作用機序
・https://420evaluationsonline.com/health-and-news/raw-cannabis-might-be-best-for-crohns-diabetes–nausea